FRB、利上げ見送り 議長「来月も検討」
アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は17日、焦点となっていた利上げを見送ることを決めた。
FRBは事実上の「ゼロ金利政策」を維持することを決め、利上げを見送った。アメリカの雇用情勢は改善を見せているものの、物価上昇率が目標の2%に届いていないことなどが理由。イエレン議長は、中国など世界経済の不透明感を踏まえての判断だったとした。
米証券会社担当者「アメリカ経済が完全に回復していない表れでしょう。市場の動きを見ると、(利上げ見送りは)中国経済の影響だと思います」
今回、委員10人のうち9人が利上げ見送りに賛成したが、イエレン議長は年内の利上げが適切だとして、来月も再び検討することを明らかにしている。