米FRB 利上げ見送り ゼロ金利維持
アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は、17日、政策決定会合で焦点となっていたゼロ金利の解除と利上げについて、今月も見送ることを決めた。
アメリカの景気が回復を続ける中、いよいよ利上げに踏み切るとも見られていたが、FRBは、ここでも慎重に見極めて、今月も見送る決定をした。
FOMC(=連邦公開市場委員会)は日本時間の18日午前3時に発表した声明で、「アメリカの経済活動はまずまずのペースで拡大を続けている」としながらも、「物価上昇率が目標の2%に届いていない」として、今後のさらなる回復のためにはゼロ金利の維持が妥当だと説明した。
また、イエレン議長が現在、記者会見を行っているが、「利上げは検討したが、今の世界経済の状況も考慮した」と述べた。
世界同時株安などの国際情勢を受けて、市場関係者からは利上げを見送るべきとの声が強く上がっていたところで、発表の瞬間にはニューヨーク証券取引所内で歓声もあがった。
ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は一時的に下落したが、日本時間の4時現在は、値を上げている。また、ニューヨーク外国為替市場は大きな値動きにはなっていない。