過激派組織「イスラム国」が、シリアの世界遺産・パルミラ遺跡で、人々を柱に縛りつけ、遺跡とともに爆破した。

　これは２６日、イギリスに拠点をおくシリア人権監視団が伝えたもので、「イスラム国」はシリア中部のパルミラ遺跡で、拘束していた３人を遺跡の柱に縛りつけて爆破し、殺害したという。３人の身元は分かっていない。

　「イスラム国」は最近、アサド政権軍の兵士を戦車でひいて殺害したとする映像を公開するなど、人質らの殺害方法をより残虐化させている。支配地域の住民に恐怖を植えつけ抵抗を防ぐとともに、ロシアの空爆支援を背景に攻勢を強めるアサド政権軍の兵士らの士気を下げたい狙いもあるものとみられる。