総選挙前に“批判的”メディア摘発 トルコ
来月1日に総選挙を控えたトルコのイスタンブールで28日、警察が政権に批判的なメディアの本社に突入し、職員らとの間で激しい衝突となった。
摘発を受けたのは、エルドアン大統領と対立するイスラム団体と関連のあるメディアグループ。地元メディアなどによると、警察は門を破って本社内に突入し、生放送中の番組を中止させたという。その際、番組では幹部が「間もなく警察が突入してきますが、驚かないでください」と視聴者に呼びかけたという。
今回の摘発はテロ組織を支援した疑い。しかし、来月1日に行われる総選挙で苦戦が伝えられる政権側が、対立する勢力の締め付けを強めた形と言える。国際人権団体のアムネスティインターナショナルは「表現の自由に対する攻撃だ」と非難している。