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シリア関係国会議 駆け引きが活発化

2015年10月30日 13:27

 シリアの内戦収拾を目指して、関係国が一堂に会する会議が30日、オーストリアで開かれる。最大の焦点は政権移行をめぐるアサド大統領の処遇だが、29日に行われた事前の会談では早くも駆け引きが活発化している。

 29日は、アサド大統領の退陣を求めるアメリカのケリー国務長官はじめ、トルコやサウジアラビアの外相が、これに反対するロシアのラブロフ外相と会談を行った。また、アサド政権を支援するイランのザリフ外相は「イラン抜きでは問題は解決しない」と強気の姿勢を見せ、アメリカやロシアと個別に会談するなど駆け引きが活発化している。

 30日の会議には、アメリカ、ロシア、イランのほか、アサド政権の存続をめぐり対立するヨーロッパや中東の国々が参加する予定で、内戦の終結を目指して妥協点が見いだせるかが焦点。