“被爆地訪問”決議案採択も17か国棄権
国連総会の委員会は2日、世界の指導者らに日本の被爆地訪問を呼びかける内容を盛り込んだ決議案を採択した。
核廃絶を求める決議案は日本が主導して22年連続で提出し、採択されているが、今年の決議では、世界の指導者や若者が被爆地を訪問し、被爆者の証言を聞くよう呼びかけている。
また、初めて日本語の「ヒバクシャ」という表現を使い、原爆被害者の生の声を聞く重要性を強調した。この決議案には中国・ロシア・北朝鮮が反対したが、中国は、「日本は正しい歴史認識をせず、広島と長崎ばかりに言及している」と批判した。
佐野利男軍縮大使「中国の批判は極めて遺憾ですね。将来の核軍縮につなげようという未来を見た提案であって、決して過去を見たものではない」
また、核保有国のアメリカ、イギリス、フランスなど17か国は棄権した。