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オバマ大統領に“被爆地訪問”働きかけ意向

2015年9月12日 15:32
オバマ大統領に“被爆地訪問”働きかけ意向

 アメリカ議会下院で与党・民主党を束ねるペロシ院内総務が、NNNの単独インタビューに応じ、オバマ大統領が来年の伊勢志摩サミットで日本を訪れる際に被爆地も訪問するよう直接働きかける考えを示した。

 ペロシ氏は女性として初めて下院議長も歴任した党の重鎮。現在は下院・民主党のトップである院内総務をつとめ、オバマ大統領が厚い信頼を寄せている。ペロシ氏は2008年に広島市の平和記念公園を訪れ慰霊碑に献花するなどしていて、この経験をもとに来年の伊勢志摩サミットで来日する予定のオバマ大統領に広島訪問を働きかけるとしている。

 ペロシ氏「私はオバマ大統領に、アメリカの大統領が広島を見て、当時、何が起きたのかを自分で見ることが大切だと話します。我々が未来へ進むとき、過去から学ぶことが重要だからです。広島訪問や平和記念公園での献花が、いかに私に変化をもたらす体験だったかオバマ大統領に伝えます。大統領の訪問が可能な状況を迎えていると私は思います」

 ペロシ氏は、オバマ大統領の日本訪問の準備にあわせ、改めて自らの体験を伝えると強調した。オバマ大統領は核兵器の無い世界を目指す取り組みを理由に、2009年にノーベル平和賞を受賞しており、広島、長崎の両市は訪問を強く要請している。