ASEAN国防会議「共同宣言採択」見送り
マレーシア・クアラルンプールで開かれていたASEAN(=東南アジア諸国連合)と日本やアメリカ、中国などの防衛トップによる拡大国防相会議で、4日午後に予定されていた共同宣言の採択が見送られることになった。南シナ海の問題をめぐって調整が難航したものとみられる。
会議は、中国が埋め立てをすすめている南シナ海の領有権をめぐる議論が焦点で、4日午後に共同宣言を採択して発表する予定だったが、見送られることが明らかになった。参加国の中にはフィリピンなど、アメリカが主張する「航行の自由」を支持する国がある一方で、経済的な結びつきから中国への配慮を求める国もあることから、調整が難航したものとみられる。
会議は日本時間4日午後1時頃に終了したが、最終的には「議長声明」のかたちで、成果が発表されるものとみられる。