米国防長官、マレーシア国防相と空母に乗艦
アメリカのカーター国防長官とマレーシアの国防相が5日、南シナ海を航行中のアメリカ軍の空母に乗艦した。南シナ海で領有権を主張する中国をけん制する狙いがあるとみられる。
マレーシアのヒシャムディン国防相は、カーター国防長官とともに空母「セオドア・ルーズベルト」に乗艦した写真を自身のフェイスブックに掲載した。空母はマレーシア・ボルネオ島北部沖の「公海上」を航行したとしている。
南シナ海問題では、4日、ASEAN(=東南アジア諸国連合)とアメリカ、中国などの防衛トップによる会議で意見がまとまらず、共同宣言が見送られる異例の事態となった。
アメリカとしては、南シナ海での航行にASEAN議長国であるマレーシアの防衛トップを招くことで、埋め立てを進める中国に国際的な圧力を強める狙いがあるとみられる。