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シリア内戦 ロシアが新たな和平案

2015年11月12日 2:03
シリア内戦 ロシアが新たな和平案

 内戦が続くシリアをめぐってアメリカとロシアの対立が深まる中、ロシアが新たな和平案を提示した。アサド大統領が続投する余地を残していて、退陣を求める立場の欧米などが反発することも予想される。

 ロイター通信によると、ロシアが関係国に提示した和平案には、アサド政権と反体制派が入った移行政権の下で1年半以内に新しい憲法を制定し、その後、大統領選挙と議会選挙を実施することなどが盛り込まれている。最大の焦点となっているアサド大統領の処遇には明確に触れておらず、アサド大統領の続投を排除していない。

 シリアをめぐっては、内戦終結を目指し、14日に関係国が会議を開く予定で、ロシアはこの和平案をもとに主導権を握りたい狙いだが、欧米やアラブ諸国は反発するものとみられる。