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ロシア陸連を暫定的資格停止処分 国際陸連

2015年11月14日 12:33
ロシア陸連を暫定的資格停止処分 国際陸連

 WADA(=世界反ドーピング機構)がロシアの陸上界でドーピングがまん延していると指摘したのを受け、国際陸上競技連盟は13日、ロシア陸連に対し暫定的な資格停止処分を決めた。ロシアの陸上選手が来年のリオデジャネイロオリンピックに参加できなくなる可能性が出てきた。

 国際陸連が日本時間14日未明に開いた電話による臨時の理事会では、ロシア陸連に対して暫定的な資格停止処分を決めた。23人のうち22人が賛成し、ロシア側には国際陸連による聞き取りに応じるか、全面的な資格停止を受け入れるかを迫っている。

 コー会長は処分について「現在、適用できる最も厳しい制裁で、恥ずべき警鐘だ」とコメントした。今後、処分を解除するには独立調査チームを受け入れるなどの条件を満たす必要があるとしている。

 この決定により、ロシア陸連は来年予定している2つの国際大会を主催できない他、来年のリオデジャネイロオリンピックにロシアの陸上選手が参加できなくなる可能性が出てきた。

 インタファクス通信によるとロシアのムトコ・スポーツ相は決定は承服できないとの考えを明らかにした上で、「来年のオリンピックまでに資格停止の状態を解決できると確信している」と述べ、オリンピックの出場停止は避けられるとの見通しを示した。