シリア政治的移行の必要性「一致」米露首脳
世界20の国と地域の首脳が集まるG20首脳会議が15日、トルコ・アンタルヤで始まり、テロ問題で活発な議論が交わされた。
首脳会議初日の討論は、フランス・パリで起きた事件の犠牲者への黙とうに始まり、多くの時間がテロ問題に費やされた。
議長国、トルコのエルドアン大統領が「見て見ぬふりはできない」と危機感を強調すると、各国首脳も国際社会の一致した協力を訴えた。安倍首相も「フランス国民に連帯の意を表明する」と述べたという。首脳らはテロに関する声明を出す方向。
こうした中、アメリカのオバマ大統領、ロシアのプーチン大統領が35分間にわたり非公式に会談した。通訳だけを入れた形で、「テロ」と「難民」という、2つの問題の根本であるシリア情勢を話し合った。アサド政権と反体制派による対話をはじめ、1年半以内に選挙を目指すという関係国の合意についても触れ、「政治的移行の必要性で一致した」という。
ただ肝心のアサド政権存続の是非についての対立は続いており、事態打開への道は依然、不透明な状況となっている。