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ロシア機墜落で調査委「テロの証拠はない」

2015年12月14日 21:38

 エジプトで今年10月に起きたロシアの旅客機墜落について、墜落原因の調査委員会は、「テロの証拠はない」との中間報告をまとめた。

 エジプト東部のシナイ半島でロシアの旅客機が墜落し、乗客乗員224人が死亡した件について、エジプトの国営テレビは14日、調査委員会が、「これまでにテロの証拠は一切見つかっていない」とする中間報告をまとめたと伝えた。

 調査委員会は先月の会見で、ボイスレコーダーに雑音が記録されていたことを明らかにしたが、テロか事故かについての言及は避けていた。

 墜落をめぐっては、シナイ半島を拠点とする、過激派組織「イスラム国」の傘下組織が犯行声明を出している。またロシアも先月、爆発物によるテロと断定し、「イスラム国」への空爆を強化した。

 ロシア機が離陸したリゾート地、シャルムエルシェイクでは墜落後、観光客離れが深刻化し、エジプトの観光産業は大きな打撃を受けている。