中国で土砂崩れ 違法建設残土の“人災”か
中国の広東省で20日に発生した土砂崩れは、行方不明者が90人以上に増えるなど被害が拡大している。原因については、違法に運び込まれた建設残土が崩れた可能性が指摘されている。
土砂崩れが起きたのは中国南部・広東省深セン(「土」へんに「川」)の工業地区で、建物33棟が被害を受け、91人が行方不明になっている。また、地元政府は近くを通っているガスのパイプラインが、崩れた土砂により爆発したということで、被害をさらに大きくした可能性もある。
中国国営の新華社通信は地元住民の話として、土砂崩れがあった現場には付近から建設残土が運び込まれ、100メートルほどの高さになっていたと伝えている。この残土について、一部の中国メディアは違法に運び込まれたものと伝えていて、人災の可能性も出ている。