依然85人不明…中国当局は人災との見方
中国・広東省で発生した土砂崩れでは、依然として85人が行方不明となっている。中国当局は人災との見方を示し、被災した地区の住民からは不満の声が上がっている。
20日午後に発生した土砂崩れの現場では、21日、数か所で生命反応を確認したということで、夜を徹して捜索活動が行われた。中国当局は今回の原因について、積み上げられた建設残土が大量で、斜面が急だったことから崩れ落ちたとする人災との見方を示している。住む場所を失った住民からは「以前から危険性を指摘していた土砂のせいで全財産を失った」など不満の声が上がっている。
住民「人為的だ。今回は人為的な災害だ。これは天災ではない」「政府に失った財産を補償してほしい」
地元メディアでは「土砂に埋まった住宅に残された住民の一部と連絡が取れた」などの情報も報じられているが、依然として土砂が水分を多く含んでいるほか、天候が安定しておらず、捜索活動は難航している。