中国で土砂崩れ 建設残土による人災か
中国の広東省で90人以上が行方不明になっている土砂崩れについて、地元の政府系メディアは作業規則に反して積まれた建設残土が崩れたことが原因と伝えていて、人災との見方を示している。
中国南部・広東省深セン(「土」へんに「川」)の工業地区で起きた土砂崩れでは、工場や食堂など33棟の建物が埋まるなどしたほか、ガスのパイプラインが爆発し、91人が行方不明になっている。
深センの政府系メディアによると、原因は、現場付近に持ち込まれた建設残土が崩れたことによるもので、作業規則に反して積まれていたという。また、国土資源省は残土の量が多く、斜面も急だったため崩れたとの見方を示している。
国営の新華社通信は地元住民の話として、残土は100メートルほどの高さになっていたと伝えている。中国当局は、許可の手続きや残土の管理が適切に行われていたかどうか調べる方針。