中国・広東省の土砂崩れ 85人が行方不明
中国の広東省で20日、大規模な土砂崩れが発生し、85人が行方不明となっている。中国当局は、現場付近に持ち込まれた建設残土が崩れたとしていて人災との見方を示している。
20日、広東省深セン(「土」へんに「川」)の工業地区で発生した土砂崩れでは、工場や食堂など33棟の建物が埋まったほか、ガスのパイプラインも爆発した。地元の警察によると、これまでに少なくとも7人が救出されたが、地元メディアは現地の救援当局の情報として85人が依然、行方不明だと伝えている。
国土資源省によると、原因は、現場近くに持ち込まれた建設残土が崩れたことによるもので、残土の量が多く、斜面も急だったため崩れた、とみている。
また、深センの政府系メディアは、建設残土が作業規則に反して積まれていたと伝えていて、土砂崩れは人災との見方が広がっている。また、中国メディアによると、残土置き場は、住宅地から約100メートルの距離にあり、残土は約100メートルの高さまで積まれていたという。
地元当局によると、崩れた土砂は水分を多く含んでいるほか、小雨が降っていて、捜索活動は難航しているが、今後も生き埋めになっている人がいるとみられる場所を中心に、夜通し捜索を行う方針だという。