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発生から「72時間」迫る 懸命の捜索続く

2015年12月23日 6:05
発生から「72時間」迫る 懸命の捜索続く

 20日に発生した中国・広東省の土砂崩れでは、依然として76人が行方不明。現場の3か所からは生命反応が確認されており、懸命の捜索が続いている。現場から高井望記者が報告する。

 土砂崩れの現場は、土砂が大量の水を含んでおり、ぬかるんで、ところどころ足場が悪い。また土砂の中にはプラスチック片などのゴミも混ざっており、作業の妨げとなっている。

 捜索活動を続ける地元消防は、これまでに現場の3か所で生命反応を確認したと明らかにした。

 地元消防「(反応のあった)付近を掘り出しているが、生命反応の地点まで到達していない」

 一方、被害にあった地区の住民には、捜索の状況が十分に伝わっておらず、現場周辺で、当局に不満をぶつける場面も見られた。

 避難した住民「家が土砂に埋まったが、(政府が)中の様子を教えてくれずわからない」

 日本時間23日午後0時40分には、生存率が大幅に下がるとされる発生から72時間を迎える。生存者を見つけるため夜を徹して懸命の捜索が続いている。