米「挑発行為に適切に対応」と強調
北朝鮮が日本時間6日午後0時半過ぎ、初めての水素爆弾の実験を実施し、成功したと主張した問題で、アメリカ政府は日本時間6日午後、北朝鮮の発表の1時間後に声明を発表し、「挑発行為に適切に対応する」と強調している。
アメリカ国家安全保障会議と国務省は声明で、「核実験施設近くで揺れがあったこと」と「核実験を行ったとする北朝鮮の主張は認識している」と述べた。ただ、行われたのが水爆実験かどうかも含め、北朝鮮の主張が事実かどうかはまだ確認していない。
ホワイトハウスは先月、北朝鮮が水爆の保有を表明した際、「現段階ではその主張に強い疑問を投げかけている」と懐疑的な見方を示していて、今回も慎重に分析を進めるものとみられる。
今後、アメリカ政府は、国連や各国と連携して対応することになるが、オバマ政権の安全保障政策ではシリア情勢やテロとの戦いが優先され、北朝鮮問題への積極的な姿勢は見られず、もともと残り1年の任期中に進展を見るのは難しい状況だった。そうした中での今回の実験発表を受けて戦略の立て直しが急務となる。