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北“水爆実験” 米対応に手詰まり感も

2016年1月7日 0:30
北“水爆実験” 米対応に手詰まり感も

 北朝鮮が水爆実験に成功したと発表したことを受けアメリカ政府は、水爆実験が本当に行われたかどうか確認を進めている。

 ホワイトハウスは先月、北朝鮮が水爆の保有を表明した際、「現段階ではその主張に強い疑問を投げかけている」と懐疑的な見方を示している。また、NBCテレビは政府高官の話として、「分析には時間がかかる」と伝えていて、慎重に分析を進めるものとみられる。

 アメリカはこれまで、北朝鮮が核を放棄しない限り、対話には応じないとの立場を崩していない。先月も、北朝鮮の軍に経済制裁を課すなど、北朝鮮の孤立を狙って圧力を加える政策を続けているが、効果が出ているとはいえない。

 また、オバマ政権にとっては、シリア情勢やテロとの戦いが最優先課題であり、今後も自らが主導して北朝鮮にアプローチするという方針転換は難しいとみられる。あるアメリカ政府関係者も、「追加の経済制裁しか選択肢は考えにくいが、それでも北朝鮮の態度は変えられないだろう」と話すなど、早くも政策の手詰まり感を見せている。