北朝鮮が水爆実験に成功したと表明したことについて、アメリカ政府は６日、否定的な見方を示した。

　ホワイトハウスのアーネスト報道官「初期段階の分析では、水爆実験に成功したとする北朝鮮の主張と一致していない」

　アーネスト報道官は、引き続き情報収集にあたるとしながらも、現時点では北朝鮮が主張している水爆実験について否定的な見方を示した。また、「北朝鮮は世界で最も孤立している国家の一つだが、さらに孤立することになる」と非難し、日本や韓国、中国などと連携して対応にあたると強調した。

　また、韓国では、原子力安全委員会が大気中の放射性物質の測定を行い、分析を急いでいる。韓国の情報機関は、「水爆とは考えにくい」とみているが、前回の核実験でも放射性物質の採取に成功しておらず、水爆かどうかの確認は難しいという。

　一方、中国外務省は６日夜遅く、北京に駐在する北朝鮮大使を呼び出した。北朝鮮大使の滞在は約３０分間で、中国側が厳重な抗議をしたものとみられる。

　中国は６日の記者会見で、北朝鮮に対し、「国際社会の反対を省みず、核実験を行った」と強く非難した。また、今回の実験について、事前の通告は受けていないとしている。