７日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は中国の株式市場や原油価格の下落などを受け、４００ドル近く値を下げて取引を終えた。終値は前日比３９２ドル４１セント安の１万６５１４ドル１０セント。またハイテク株が中心のナスダック総合指数は１４６．３４ポイント下げて４６８９．４３だった。

　７日は中国株式市場の下落幅が大きく、２度目の取引停止になったことや、人民元の下落を受けた株安の連鎖に歯止めがかからず、取引開始直後からほぼ全銘柄で売り注文が相次いだ。下げ幅は一時４４０ドルを超えた。

　また、ニューヨークの原油先物市場では時間外取引で、先物価格が一時１バレル＝３２ドル１０セントと、１２年ぶりの安値を記録した。中国の景気減速によって原油需要が減ることへの懸念などが要因で、石油関連株が特に値を下げた。

　市場関係者は、「最近は人民元と原油価格の下落がリンクしており、１バレル＝３０ドルを割り込む可能性も考えられ、株価への影響もしばらく続く」と話している。