アフガン和平に向け…隣国で工程表など協議
混乱が続くアフガニスタンの和平に向けた協議が11日、隣国パキスタンで行われ、反政府勢力・タリバンとの和平実現に向けた工程表などについて協議した。現地イスラマバードから松永新己記者が報告する。
タリバンなどにより、混乱が続いているアフガニスタン。今年に入ってからもタリバンの爆弾テロにより、首都カブールで少なくとも十数人が死傷している。こうした状況を打開しようと開かれたアフガン和平に関する協議。アフガニスタンと隣国パキスタンに加え、アメリカと中国が参加したが、肝心のタリバンの姿はなかった。
協議ではアフガニスタンの和平実現に向けた工程表について話したほか、交渉の席につこうとしないタリバンをどのように引きずり出すかについても話し合ったとみられる。
タリバンは、去年、最高指導者に就任した穏健派とされるマンスール師と強硬派が対立するなど、一枚岩とは言えない。今後は、タリバン内部で和平に前向きなグループをどのように選び出し、直接対話を再開できるかが和平に向けた最初のハードルとなる。