今月１０日にトルコの首都アンカラで起きた爆弾テロ事件で、検察当局は実行犯１人の身元を特定し、公表した。７月にトルコ南東部で起きた自爆テロ事件の容疑者の兄とみられている。

　事件の死者はこれまでに１０２人に上っているが、トルコの検察当局は１９日、自爆テロで死亡した実行犯２人のうち、１人はユヌス・エムレ・アラギョズ容疑者と明らかにした。

　また、実行犯に協力したとしてこれまでに複数の人物を逮捕し、活動拠点から爆発物の原料などを押収したとしている。

　地元メディアはアラギョズ容疑者について、今年７月にトルコ南東部スルチで起きたテロ事件の容疑者の兄だと伝えている。

　スルチの事件をめぐってトルコ当局は、容疑者が過激派組織「イスラム国」の活動に関わっていた疑いがあるとの見方を示していた。