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イラン大統領の訪欧 大きな商談が多数成立

2016年1月29日 6:31
イラン大統領の訪欧 大きな商談が多数成立

 ヨーロッパ各国を訪れていたイランのロウハニ大統領は28日、フランスで財界人と交流するなどして全日程を終えた。

 セミナー最終日、ロウハニ大統領はフランスの財界人ら約500人が出席する会合に参加し、投資や企業の進出を歓迎するとアピールした。

 乳製品産業関係者「人口8000万人を超えるイラン市場の恩恵にあずかりたい」

 エアバス社「イラン側のニーズに全て応える準備がある」

 会合の場では、鉄道や自動車、クリーンエネルギーなど4つの部門で大型契約が成立した。また、フランス・エアバス社の旅客機118機の購入や、イランの首都・テヘランの空港ターミナル建設などに関する大きな商談も、多数まとまったという。

 一方、パリ市内ではイランで人権侵害があるとして数百人規模のデモも行われた。専門家も、イランには慎重な態度で臨むべきだと指摘する。

 経済紙「レゼコー」デスク、イブ・ブルディヨン氏「イランにはかなり進歩が見られるが幻想を抱いてはいけない。経済の自由化には時間を要するだろう」

 ヨーロッパ経済が停滞する中で、イランが一筋の光であることは間違いないが、長い空白期間を埋めて本当に頼れるビジネスパートナーとできるかどうかは、今後の取り組みにかかっているともいえる。

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