経済制裁の解除後初めてとなる、外遊中のイランのロウハニ大統領が２５日、訪問先のイタリアで、２兆円規模の商談をまとめたことがわかった。

　ロイター通信がイタリア政府筋の話として伝えたところによると、ローマを訪問したロウハニ大統領は２５日、レンツィ首相と会談し、１７０億ユーロ、日本円で約２兆２０００億円規模の商談がまとまったという。商談の詳しい内容は明らかにされていないが、エネルギーや鉄鋼関連の分野とみられる。

　ロウハニ大統領は２７日にはフランスを訪問し、エアバス社と旅客機１１４機を購入する契約を結ぶ予定だという。

　今回の訪欧をきっかけに、国際社会への復帰を印象づけたいイランと、有望な市場にいち早く進出し景気の回復をもくろむ各国との思惑が一致した形。