アメリカ大統領選挙で、共和党のテレビ討論会を欠席した不動産王のトランプ氏が、主催したテレビ局に対し、出席の条件として日本円で６億円を、自身の慈善事業に寄付するよう求めていた事がわかった。

　討論会を主催したＦＯＸニュースの声明によると、トランプ氏から、出席の条件として自らの慈善事業に５００万ドル、日本円で約６億円を寄付するよう求められ、拒否したという。

　結局トランプ氏は討論会と同じ時間に退役軍人のために資金を集める集会を開き、テレビ局に要求した以上の額を集めたとしている。

　トランプ氏「私が正しい扱いを受けなかったから、昨夜はすばらしい事が起きた。リスクある行動をしたが、すばらしいものに変えてみせた。新聞各紙の１面に載ったのは私だ」

　トランプ氏は強気を崩していないが、大統領選の有力候補が討論会出席に金銭的な条件を出すという異例の事態に、波紋は広がりそうだ。