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「イスラム国」など議論 米共和党が討論会

2015年11月11日 15:35

 アメリカ大統領選挙まで1年を切る中、野党・共和党が10日、アメリカ・ウィスコンシン州で4回目の討論会を開いた。過激派組織「イスラム国」への対応など安全保障政策について、激しい議論を繰り広げた。

 支持率でリードしている実業家のトランプ氏は、「ロシアがシリアで『イスラム国』を攻撃するのは100パーセント賛成だ」として、次のように述べた。

 不動産王・トランプ氏「アメリカは『世界の警察』ではいられない。国内にもっと目を向けなくてはいけない」

 これに対し、元フロリダ州知事のブッシュ氏が反論した。

 元フロリダ州知事・ブッシュ氏「アメリカは『世界の警察』にはならないが、世界のリーダーではある。アメリカ主導でないと、プーチン大統領がシリアに介入しようと考えてしまう」

 本命候補といわれながらも、支持率が低迷しているブッシュ氏だが、アメリカメディアは、「政治手腕があることを十分にアピールできた」と評価した。

 共和党では、これまで候補者同士の個人攻撃が先行し、混迷を深めていたが今回の討論会でようやく本格的な政策論争となった形。