×

イラン核合意でヒラリー氏、トランプ氏舌戦

2015年9月10日 12:29
イラン核合意でヒラリー氏、トランプ氏舌戦

 来年のアメリカ大統領選挙で、民主・共和それぞれの党の候補者レースで先行する2人が9日、欧米などとイランの間で成立した核合意について主張を繰り広げた。

 民主党のヒラリー・クリントン前国務長官は、核合意への支持を改めて表明するとともに、「どんな小さい違反にも罰を与える」として、イランに合意履行を迫る考えを示した。

 ヒラリー前国務長官は「イランはどこまでルールを破れるか、次の大統領を試すだろう。私ならそんなことはさせない」と述べた。また、イランが核兵器を持とうとすれば「武力行使もためらわない」と述べ、自分が大統領になれば強い姿勢でイランと対峙(たいじ)する姿勢を強調した。

 一方、共和党のドナルド・トランプ氏は、これまで外交政策について詳しく話して来なかったが、この日初めてアメリカ議会の前で演説を行った。

 トランプ氏「我々の指導者はバカな人たちだ。とってもバカなんだ。この合意を続けるわけにはいかない」

 トランプ氏は、核合意はアメリカにとって、何も得るものがないとして、オバマ政権を痛烈に批判したが、イラン政策をどのように変えていくのか、具体的な考えは明らかにしなかった。