米大統領選 初戦アイオワ州の予備選挙迫る
アメリカ大統領選は、各党の候補者を絞り込む「予備選挙」が日本時間2日、アイオワ州で始まる。その後の流れをつくる重要な初戦を前に、両党の候補者らは必死に支持を訴えている。
民主党の候補者レースは、全米では大きくリードしているクリントン前国務長官が、アイオワ州では上院議員のサンダース氏に追い上げられ苦戦している。先月26日から29日に行われた世論調査では、アイオワ州での支持率はクリントン氏が45%、サンダース氏が42%となっている。
サンダース氏「政治的革命を起こすときです!」
初戦を落とすことは絶対に避けたいクリントン氏は支持者らに、1日に行われる党員集会に必ず参加するよう訴えた。
クリントン氏「みなさん、最後のお願いです。党員集会に足を運んでください。天気のことなど心配しないで」
クリントン陣営は、学費の無料化などを掲げるサンダース氏に、若者らの支持が流れていることに危機感を強めている。
一方の共和党は、トップを走る不動産王のトランプ氏が勝利への自信を見せた。
トランプ氏「今日の会場も後ろまで満員だ。もっと大きな会場があればいいと思うくらいだよ」
この日、トランプ氏は教会での礼拝にも参加。アイオワ州では共和党の伝統的な支持基盤である「キリスト教保守派」の支持を得ることが勝利のカギとされていて、それを意識したもの。初戦の結果が予備選序盤の流れを左右するだけに、各候補らのギリギリの攻防が続く。