次期大統領は「スー・チー氏に従う人物に」
軍主導の統治からの転換期を迎えたミャンマーで、新たな与党の幹部が来月選ぶ次期大統領について「アウン・サン・スー・チー氏に完全に従う人物を指名する」と話した。
去年の総選挙を受けて1日に始まった新たな議会では、アウン・サン・スー・チー氏が率いるNLD(=国民民主連盟)が過半数を占めている。単独で大統領を選出できるが、憲法の規定上、スー・チー氏は大統領に就任できない。
しかし、スー・チー氏に近いNLD幹部は、NNNの単独インタビューに応じ、次期大統領にはスー・チー氏の意志に完全に従う人物を指名する方針を明らかにした。
NLD幹部ウィン・テイン氏「大統領はNLDの中からスー・チー氏に完全に従う人物を選ぶ。彼女の発言に従う人物を」
スー・チー氏は当面、大統領職につかなくても実権を握る考え。
NLDが憲法改正などを経てスー・チー氏の大統領就任を目指す一方で、スー・チー氏は以前から「大統領を上回る存在になる」と発言している。スー・チー氏が事実上率いる政権は来月にも発足する見通し。