ミャンマーで８日に行われた総選挙は開票作業が進められている。最大野党を率いるアウン・サン・スー・チー氏が演説し、優勢だという見方を示した上で支持者に冷静な対応を呼びかけた。

　スー・チー氏は日本時間９日午後、ヤンゴンにあるＮＬＤ（＝国民民主連盟）の本部に現れた。そして投票終了後、初めて公の場で口を開いた。

　「私たちは今、勝っているようです。しかし、確実な開票結果は発表されていません。我が党の候補者にお祝いを言うのはまだ早いでしょう。今回、勝利したのは特定の政党ではなく国民なのです」－スー・チー氏はこの場での勝利宣言はせず、支持者に冷静な対応を呼びかけた。

　ＮＬＤの幹部は政権交代に必要な改選議席の３分の２以上の議席獲得は「間違いないだろう」という見通しを示している。選挙管理委員会は日本時間の９日昼前に最初の開票結果を明らかにするとしていたが、集計に時間がかかっており、最初の発表は夕方以降になりそうだ。