香港で、中国共産党に批判的な本を扱う書店関係者５人が行方不明になっていた事件で、５人全員が中国本土にいて、うち４人が拘束されていることが明らかになった。

　香港では共産党に批判的な本を扱う書店の関係者５人が去年１０月以降、相次いで行方不明になっていて、「中国当局による政治的な拘束」との見方が出ていた。これまでに５人のうち１人の男性は、中国の国営テレビが過去の交通事故に関連し、中国本土で拘束されていると報じたほか、別の男性についても、本土に滞在していると香港の警察が発表していた。

　警察は４日、残りの３人についても違法行為に関わっていた疑いで本土で拘束されていると発表、これで５人全員が本土にいることが明らかになった。