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韓国外相 関係国に個別の制裁求める考え

2016年2月8日 18:04
韓国外相 関係国に個別の制裁求める考え

 7日の北朝鮮のミサイル発射を受けて韓国などの最新の動きをソウルから藤田賢治記者が伝える。

 韓国は旧正月の連休中だが、政府機関は7日から対応に追われている。国会も急きょ、8日午後に委員会を開いて外交についての審議を行っている。

 「国連安保理での制裁決議だけでなく、各国が独自の制裁を行うよう国際社会と協議中だ」-尹炳世外相は国会での答弁でこのように述べて、安保理での制裁だけでなく関係国にも北朝鮮への個別の制裁を求めていく考えを示した。

 さらに韓国の国防省は7日、アメリカの最新式迎撃ミサイル「THAAD」を国内配備することをアメリカと協議すると発表した。これに対し中国が反発しているが、北朝鮮の脅威が高まる中、中国の反発を受けてでもアメリカとの連携を重視する姿勢を明確にした形。

 一方、北朝鮮は8日の労働新聞で、金正恩第1書記がミサイル発射を指示する書類に署名する写真を大きく掲載している。発射に関わった科学者や軍人らとみられる大人数が金第1書記を囲んで撮影した記念写真もあり、成果を大々的にアピールしている。

 こうした中、8日朝も動きがあり、北朝鮮の警備艇1隻が韓国側の海域に侵入したという。警告射撃を受け引き返したが、新たな挑発ととれる行動もあり、韓国側も警戒を強めている。