建設会社元社長らの身柄拘束 台湾南部地震
台湾南部地震で、検察当局は9日夜、被害が集中しているマンションの建設会社の元社長ら3人の身柄を拘束し、業務上過失致死などの容疑で本格的に取り調べを開始した。
業務上過失致死などの疑いで地元検察に身柄を拘束されたのは、被害が集中している台南市のマンションの建設会社の元社長や幹部ら計3人。地元検察は、倒壊現場から鉄筋のサンプルを採取した結果、曲げる角度やほかの鉄筋とのつなぎ目などに欠陥が確認されたとしている。
このことから、マンションの倒壊は地震の影響によるものではなく、手抜き工事による人災の可能性があるとみて、3人を事情聴取した後、身柄の拘束を決定した。
地震は発生から5日目を迎え、倒壊したマンションでは39人が死亡、依然として100人近くが行方不明となっている。