原油生産量 増産計画のイラン、立場示さず
原油安が続く中、サウジアラビアなど主な産油国が生産量の据え置きで合意したことについて、増産を計画しているイランは、これに加わるかどうか明言を避けた。
世界的な原油の供給過剰と原油安が続く中、今後の市場をめぐっては経済制裁の解除を受けて増産を計画しているイランの動向が焦点となっている。
サウジアラビアやロシアなどが16日、生産量を先月並みに維持することで合意したのを受け、合意に加わったカタールなどが17日、イランと会談し協力を要請した。しかし、イランの石油相は、地元メディアに対し、合意を支持するとしたものの、これに加わるかどうかは明言しなかった。
ロイター通信は、イランの政府高官が「生産量の維持は筋が通らない」と反発したと伝えていて、今後の調整は難航が予想される。