“タリバン復権”から1年 経済制裁続き国民生活は困窮…人口の半数以上が貧困の状況
アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが再び実権を握ってから15日でちょうど1年です。女性への抑圧を強めるタリバン暫定政権を国家として承認する国はいまだなく、経済制裁も続き、国民生活は困窮を極めています。
タリバンは実権掌握後も女子中等教育をいまだに再開しないなど、女性への抑圧を強めています。こうしたことから、各国はタリバン暫定政権の正式な国家としての承認や経済制裁の解除などに応じていません。
制裁の影響などで経済は危機的状況に陥り、国民生活は困窮しています。
街で配られていた無料のナンを受け取った女性「タリバンが来てから生活は苦しくなりました。夫は失業し、精神的におかしくなってしまいました」
国連によりますと、人口の半数以上である約2500万人が貧困の状況にあり、人道支援を必要としています。ただ、経済を回復させる打開策はなく、タリバン復権による国民生活の混迷は続く見通しです。