難民“7千人”ギリシャで足止め 混乱も
ギリシャを経由してヨーロッパへと向かう難民らが国境で足止めされ、一部で混乱が起きている。ギリシャ政府の代表は1日、国連の会議で状況の打開を訴えた。
ギリシャでは、隣接するマケドニアが先月、国境管理を厳しくしたことに伴い大勢の難民が足止めされている。AFP通信によると、国境付近には約7000人の難民がいて、先月29日、一部が強行突破を図ったためマケドニア警察が催涙弾を発砲し、30人が手当てを受けた。
こうした事態を受けギリシャの政府代表は1日、国連の人権理事会で演説し、国境を閉めることは解決策にならないと訴えた。
ギリシャ政府代表「一方的な措置や国境閉鎖は、難民問題の解決策にならない」
ギリシャには連日シリアなどから難民が到着していて、3月には7万人が足止めされるとの見方もあり、政府が危機感を強めている。