アメリカと韓国による過去最大規模の合同軍事演習に北朝鮮が反発する中、１２日は北朝鮮への上陸を想定した訓練が公開された。

　韓国南東部の浦項。水柱が立つ轟音（ごうおん）と共に巨大な水柱が上がる中、アメリカ軍と韓国軍による上陸作戦が始まった。

　水陸両用車は煙幕を張りながら海岸へと上陸する。１万７０００人が参加し北朝鮮への上陸を想定した１２日の訓練。海岸に上陸後、戦闘を行いながら都市部へと侵入するシナリオで行われた。上空からは内陸部に侵入するパラシュート部隊も展開する。

　北朝鮮との緊張が高まる中で行われた今回の演習は特に実戦的な内容となった。

　上陸した米軍部隊の司令官「同盟国の韓国と共に我々の能力を示すことで敵からのあらゆる挑発や挑戦を抑えることを願う」

　一方、今週月曜の演習開始以来北朝鮮は対決姿勢を強めている。今日の訓練については北朝鮮に奇襲上陸し指導部を攻撃する狙いがあると強く反発。

　朝鮮中央テレビ「（米韓の）訓練に投入された敵集団に先制的な報復攻撃作戦を遂行するだろう」

　来月末まで続く米韓合同軍事演習。北朝鮮は今後さらに対決姿勢を強めるとみられる。