欧米5か国 アサド大統領の退陣要求で一致
中断していたシリアの和平協議が14日に再開されるのを前に、欧米5か国などの外相が13日、フランス・パリで協議を行い、あくまでもアサド大統領の退陣を目指す考えで一致した。
シリア問題をめぐる協議には欧米5か国の外相らが参加、協議後、フランスのエロー外相は、「政権の移行なくして、問題の解決はあり得ない」として、今後もアサド大統領の退陣を求めていく考えを強調した。また、アメリカのケリー国務長官は、シリアのムアレム外相が前日、政権移行について協議することを拒否したことについて、「和平協議を妨げるものだ」と述べ、非難した。
国連の仲介で行われているアサド政権側と反体制派の和平協議は、14日にスイス・ジュネーブで再開される予定だが、アサド大統領の処遇をめぐる政権側と反体制派側の溝は深く、協議は難航が予想される。