シリアの内戦終結をめざす和平協議は２９日、アサド政権側が参加する一方、反体制派側の主要勢力が不在のまま始まった。

　国連のデミストゥラ特使は２９日、スイスのジュネーブでアサド政権側を代表するシリアの国連大使と協議を始めた。協議はアサド政権側と反体制派側が集まり国連が仲介する形で行われる予定だったが、反体制派側の主要勢力はアサド政権による空爆の停止などが協議参加の条件だとして、２９日のスイス入りを見合わせた。

　反体制派側は一両日中にスイス入りするとみられ、デミストゥラ特使も３１日に反体制派側との協議を始められるとの見通しを示したが、当事者の一方が不在のまま始まった協議は出だしから難航した形。