シリア反体制派 アサド政権と和平交渉へ
内戦が続くシリアの和平に向け、反体制派の各勢力は10日、統一の組織をつくり、アサド政権との和平交渉に臨むことで合意した。
シリアの和平をめぐっては、アサド政権と反体制派が来月1日を目標に対話を始め、1年半以内の選挙を目指すことなどで関係国が合意しているが、乱立する反体制派の統一が急務となっていた。
ロイター通信によると、サウジアラビアで協議していた反体制派の代表らは10日、約30人のメンバーからなる統一の組織をつくり、アサド政権との和平交渉に臨むことで合意した。来月上旬にも交渉が始まる可能性があるという。
一方で、アサド大統領の退陣を求めていくことでも改めて一致。退陣を拒む政権側との対立は先鋭化した形。
また協議には国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など有力な反体制派が招待されず、合意が実効性をもつかは微妙で、和平交渉の行方は依然不透明。