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シリア和平 乱立する反体制派代表らが会議

2015年12月10日 2:30

 内戦が続くシリアの和平に向け、乱立する反体制派の代表らが9日、統一を目指し、サウジアラビアで会議を開いた。

 サウジアラビアの国営通信などによると、反体制派の代表者らは9日、首都リヤドに集まり、反体制派の統一に向け話し合った。シリア和平をめぐっては、アサド政権と反体制派が来年1月1日を目標に対話を始めることなどで関係国が合意しているが、対話の実現のためにも、乱立する反体制派の統一が急務となっている。

 会議には約100人の代表者らが参加したということで、10日にも声明が出される見通し。しかし、反体制派の中でも有力グループとされる国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」や、クルド人勢力は招待されておらず、会議の結論が実効性をもつかは不透明。

 一方、シリア中部にある第3の都市ホムスでは、政権側と反体制派の停戦が成立し、反体制派が9日、支配を続けていたワエル地区から撤退を始めた。ホムスの中心部では去年5月、停戦が成立したが、ワエル地区では戦闘が続いていた。これでアサド政権がホムス全域を掌握することになる。