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テロ容疑者PCに遺書のようなメッセージ

2016年3月24日 5:03
テロ容疑者PCに遺書のようなメッセージ

 31人が死亡したベルギーの同時テロで検察当局は関係先で実行犯の遺書とみられる文章を押収したことを明らかにした。

 ベルギーの検察当局は23日、空港で自爆した男らのうち1人がイブラヒム・バクラウイ容疑者だったと明らかにした。防犯カメラに映っていた別の男とともに自爆し、もう1人の男は現在も逃走中だという。

 また地下鉄の駅で自爆したのはイブラヒム容疑者の弟、ハリド・バクラウイ容疑者だったと特定された。地元メディアは、ハリド容疑者がパリの同時テロの実行犯、アブデスラム容疑者らに協力していたと報じている。

 事件後に押収されたイブラヒム容疑者のパソコンからは「非常に焦っている。あちこちで捜索が始まり安心できない」などと書かれた遺書のようなメッセージが見つかったということで、実行犯らがアブデスラム容疑者の逮捕で捜査の網が狭まっていることに危機感を募らせていた可能性がある。

 一方、トルコのメディアによるとエルドアン大統領は23日、実行犯のうち1人を去年、トルコ南部で拘束し、国外追放していたと述べた。その際、ベルギーに対しテロリストだと警告したと述べているが、ベルギーのメディアによるとベルギー当局はこの発言内容を否定している。