×

ベルギー当局、警戒レベル引き下げを発表

2016年3月25日 6:14
ベルギー当局、警戒レベル引き下げを発表

 ベルギーの同時テロ事件で、地元メディアは地下鉄での爆発には2人目の実行犯がいると報じた。ブリュッセルから最新情報を若林記者が伝える。

 地下鉄のテロがあったマルベーク駅前には、犠牲者を悼み、花束やろうそくが手向けられている。駅は現在も閉鎖されている。この駅での爆発は1人の男の犯行とみられていたが、この男に同行する別の男がいた可能性があることが新たにわかった。

 ベルギーの公共放送などは24日、地下鉄の監視カメラに自爆したハリド・バクラウイ容疑者に同行する男の姿がとらえられていたと報じた。男は大きなカバンを持っていたという。身元はわかっていないが警察は、2人目の実行犯の可能性があるとみて捜査しているという。

 今回の事件は去年11月のパリ同時多発テロ事件とつながりがあることがわかってきている。この中で、今回の事件で死亡した容疑者と関係をもっていたパリの事件の容疑者が、ベルギーの原発へのテロを計画していた可能性があると地元メディアが報じている。

 一方で、ブリュッセルでは24日、EU各国の内相や法務相らが集まり、対策会議を開いた。会議では危機管理の情報をさらに共有するなど、テロ対策で各国が協力を強化することを確認した。

 また、ベルギー当局は警戒レベルを最高のレベル4から3に引き下げると発表した。とはいえ、今回の事件の容疑者の一部は逃走したままで緊迫した状況が続いている。