ベルギー当局、逃走した実行犯の行方追う
ベルギーの首都ブリュッセルの連続テロ事件で、日本人2人が重軽傷を負っていたことがわかった。「イスラム国」が犯行声明を出しているが、ベルギー当局は家宅捜索を集中的に行って逃走した実行犯の行方を追っている。
ブリュッセルの空港と地下鉄の駅で相次いだ爆弾テロ事件で、死者は計34人、ケガ人は約170人にのぼっている。この中で、ブリュッセルに住む日本人2人が事件に巻き込まれたことがわかった。30代の男性が地下鉄の駅で大ケガ、もう一人が軽いケガをしたという。
ベルギーの検察は、空港の監視カメラの画像を公開し、映っている3人の男を実行犯と特定している。爆弾はカートに乗せたスーツケースの中に入っていたとみられ、2人は現場で自爆し、帽子を被った男が現在も逃走しているという。
ベルギー検察「明るい色の服と帽子を着用した3人目の容疑者の行方を追っている」
事件直後から警察は容疑者の行方を追うとともに、ブリュッセル市内の複数箇所で集中的に捜索を行った。部屋からは「イスラム国」の旗や爆発物が見つかったという。
一方で、この事件について「イスラム国」のベルギー支部を名乗る組織がインターネット上に犯行声明を出した。声明では、「さらに最悪な事態が起きる」などと、さらなる攻撃を示唆している。