“さらに大規模なテロ”計画していたか
ベルギーの同時テロ事件でパリの同時多発テロの実行犯として逮捕されたサラ・アブデスラム容疑者が、さらに大規模な攻撃を行ってパリのテロを再現しようとしていた可能性があることが分かった。
ベルギーの公共放送は24日、アブデスラム容疑者が先週行われた捜査で射殺された男らとともに、ブリュッセルでも自動小銃などを使った銃乱射を行う計画をしていた疑いがあると報じた。ほかのグループの自爆テロと合わせて、パリのテロを再現しようとしていた可能性があるとしている。
ただ、アブデスラム容疑者が逮捕されたことから、自爆テロだけが実行されたとみられるという。また地元メディアは、パリ事件の別の容疑者がベルギーの原発へのテロを計画していた可能性があったと報じた。この容疑者はベルギーの事件で死亡した男と関係があったということで、パリとベルギーの事件の関係が改めて浮き彫りになった形。
一方、ベルギー当局は24日もブリュッセルの複数箇所で家宅捜索を行い、新たに6人を拘束した。身元などは明らかにしていないが、同時テロの容疑者が逃亡する中、懸命の捜索が続いている。