スー・チー氏「国家アドバイザー」就任へ
30日に正式に発足したミャンマーの新政府が、「国家アドバイザー」という新たな役職を設けることが明らかになった。アウン・サン・スー・チー氏が就任する見通しで、さらなる権威付けを狙ったものとみられる。
スー・チー氏は30日、外相など4つの閣僚ポストに就任し、事実上の最高指導者として政権運営に乗り出した。関係者によると国会で31日、「国家アドバイザー」という新たな役職を設ける提案が行われた。スー・チー氏が就任する見通しで、具体的な職務は明らかにされていないが、さらに権威を高める狙いがあるものとみられる。
またティン・チョー大統領は30日、スー・チー氏の将来的な大統領就任を念頭に憲法を改正する意欲を示しており、こうした矢継ぎ早な動きに軍部の反発が強まるのは必至。