「核セキュリティ・サミット」が閉幕
アメリカで開かれていた「核セキュリティ・サミット」は1日、過激派組織「イスラム国」などのテロ組織が核物質を入手するのを防ぐ取り組みの必要性などを明記した合意文書を採択して閉幕した。
合意文書では、核物質がテロ組織の手に渡るのを阻止するため、世界レベルでの継続的な取り組みが必要だとしている。
オバマ大統領「我々の仕事は決して終わっていない。世界にまだ多くある核物質の安全を確保しなければならない」
今回の会議では、ベルギーの同時テロで原発も標的になっていた可能性が報じられたことなどを受け、過激派組織「イスラム国」への対応が大きなテーマとなった。また、安倍首相は、日本の新たな取り組みとして、京都大学の実験施設にある高濃縮ウラン燃料を全て撤去することを表明した。
核セキュリティ・サミットは、開催を提唱したオバマ大統領が来年で退任するため今回で最後となるが、合意文書では「各国は核セキュリティを今後も永続的な優先課題とする」としている。