大統領選挙を１０日に控える南米ペルーで、支持率トップを走るケイコ・フジモリ氏（４０）を批判する大規模なデモが行われた。

　１０人が立候補したペルーの大統領選挙では、フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏が貧困層の支持や高い知名度から世論調査で３０％台の支持率を集めて、他の候補に１０ポイント以上の差をつけている。

　その一方で、フジモリ元大統領の強権政治や汚職を批判する声は今も根強く、５日、首都リマでは３万人が集まり、娘のケイコ氏を批判する大規模なデモが行われた。

　この日は２４年前にフジモリ元大統領が権限を強めるため憲法を停止し国会を閉鎖した日で、デモに参加した人は「２度とフジモリはいらない」と書かれた横断幕などを掲げ、ケイコ氏の当選阻止を訴えた。

　ペルーの大統領選挙は今月１０日に行われる。